一輪に、一滴の美意識

醸造の秘技とは、
大胆かつ細心、
そして周到であること。
「醸技秘在大胆而細心周到」
を常に自戒し、
「旨い」と
納得できる味のため、
ひたすらに邁進してきた
日本酒という道。
私たちは、
厳しい寒さにじっと堪え、
初春の残雪の中、
凛と咲く梅一輪に、
自らの酒造りの
美意識を重ねます。
寒梅一輪、寒梅一滴・・・
いつの時代も
変わらず美しさを放つ
寒梅のように、
日本酒の真の価値を、
世代を超えて
伝えつづけていく
越乃寒梅です。

イメージ楽曲提供にあたり

陰陽座 瞬火 メッセージ

輝かしい歴史と確かな理念により我が国に於ける銘酒の代名詞として今なお愛飲され、語り継がれる「越乃寒梅」のイメージ楽曲を制作させていただけたことは、まさに絶大な愛飲者であった僕自身にとって僥倖と言う他ない尊い体験でした。 「越乃寒梅」というお酒に注がれている情熱や信念を余すところなく表現した楽曲を、という気持ちで制作に取り組みましたが、完成した歌詞をあらためて読んでみると、自分たち自身が陰陽座に注いでいる魂と極めて近い、あるいは寸分違わぬものがそこにあるということに気が付きました。 歴史的重みを考えれば烏滸がましいのは承知の上で言わせていただくなら、「越乃寒梅」と陰陽座には確かな共通点がある、というのが僕の率直な気持ちであり、この上なく喜ばしい事実です。 「越乃寒梅」というお酒に対する僕自身の思い入れと、“心を尽くしてものを作る”ということへの陰陽座としての大いなる共感と敬意を込めた楽曲「一輪一滴」が、「越乃寒梅」を味わう幸福を体験するきっかけを呼ぶ一輪の花となり、またその味わいを深めるための一滴(ひとしずく)となれば幸いです。

陰陽座 瞬火

ブランドムービー制作にあたり

石本酒造 石本龍則 メッセージ

「越乃寒梅」初のブランドムービーを制作するにあたり、私自身一番こだわったのは楽曲です。十代からへヴィメタルに親しんできた私が陰陽座と出会ったのは二十年前。西洋にルーツを持つ音楽に和音階と日本的な感性を融合した音楽性は、音が太い細い、温かい冷たい、嬉しい悲しいなど、対極にあるものを混然一体、一塊として作り上げている。まさに陰と陽。歌詞においても人の世の理を描く陰陽座なら、人生の陰と陽に寄り添う「越乃寒梅」の世界観を発想力豊かに表現していただけるのではないか、陰陽座が伝える理念に、私の理念と共感すると思えるところが多いと常々思っていたことからお願いした次第です。また、瞬火さんを酒蔵にお招きした際、石本酒造のこだわりや志を熱心に聞き入る姿を目の当たりにした私は、そのプロ意識に深く感銘を受けました。長年に渡り私が陰陽座に熱い信頼を寄せていたことに加え、瞬火さんがずっと「越乃寒梅」をご愛飲いただいていたからこその奇跡的な繋がりをもたらしてくれました。「越乃寒梅」と「陰陽座」の世界観が融合したブランドムービー「一輪一滴」。彼らの類まれなセンスと唯一無二の存在感で表現された素晴らしい物語ができあがりました。

石本酒造株式会社
代表取締役社長

石本龍則

再生する

永永ようようと 越後えちごの さと
もる 雪花ゆきばな
寒花かんかを 化粧けわふ 白粉はうに

淙淙そうそうと ながれる みずは あせ
さやかに さとれる うたは 澪標みおつくし

みちなき みちかたくなに くは
かえらぬ いわれの ただ から

おそれず あゆみ こまやかに そな
だけを おもいて
う るを 目掛めがける

ただ みた 一滴ひとたまの ささ
の なみだを ゆるして むなら
こぼれ き めぐり ゆく すえ
今日きょうを かさぬ しゅを うるお
一輪いちりんの はな

おそれず あゆみ こまやかに そな
だけを おもいて
う るは はるかに とおかれど

みた 一滴ひとたまの ささ
ただ 一縷いちるの いこいが るなら
今日きょうも む いとなみの はた
こころ くす しゅに 微笑ほほえ
一輪いちりんの はなと 幾重いくえにも ねが

一輪一滴【いちりんいってき】 作詞・作曲 瞬火

陰陽座プロフィール

陰陽座写真

1999年、大阪にて瞬火・黒猫・招鬼・狩姦の4人により結成。“妖怪ヘヴィメタル”という惹句を掲げ、 人間のあらゆる感情を映す“妖怪”を題材とし、道なき道を切り開く信念を“ヘヴィメタル”の名の下に貫く。 正統的ヘヴィメタルを音楽性の基盤としながらも、男女ツイン・ヴォーカルとツイン・リード・ギターによる 変幻自在な表現により、日本文化に徹底的に拘った唯一無二の世界観を結成時から現在まで淀みなく展開。 自主製作で2枚のアルバムを発表した後、2001年、キングレコードよりメジャーデビュー。 以降、精力的な音源制作はもちろん、すでに全都道府県を2周しているという事実が物語るように、 生粋のライヴバンドとしても歩を緩めることなく邁進中。安易な“変化”よりも“進化”と“深化”を信条とし、 “上”ではなく“前”に向かって着実に歩み続けることを最大の理念として実行する、極めて希有なバンドである。

陰陽座公式庵頁